④修学院・一乗寺エリア 風雅なたたずまいの社寺が点在する里


■赤山禅院 〜離宮近くの紅葉の名所〜

皇城表鬼門

比叡山延暦寺 赤山禅院

 

天台宗総本山・比叡山延暦寺・赤山禅院は京都の表鬼門に位し、赤山大明神(陰陽道の祖神・泰山府君)を皇城の鎮守として祭祀されています。

第3世天台座主・慈覚大師円仁様が若き日、遣唐船で中国にわたり「天台教学」を修められ日本への帰路「航路平穏」を守護して下さった出港地の山神、赤山大明神様に感謝し、その勧請をご遺命なさいました。それは、赤山大明神様がお大師様の日唐渡海・船旅平安をお守りになられたからです。

 

=赤山禅院とは=

1、都の表鬼門を守護する方除けのお寺

2、日本最古の「都七福神」のお寺

3、比叡山延暦寺・天台随一の荒行「千日回峰行・赤山苦行(800日目)」のお寺

4、中秋名月(旧暦)阿闍梨様加持御祈祷「ぜんそく封じ・へちま加持」のお寺

5、紅葉まつり「珠数供養」のお寺

 

慈覚大師様と大文字送り火

 

京都の夏の風物詩、観光名物「大文字送り火」は、平安時代は「秋の宗教行事」でした。

偉大な足跡を残された慈覚大師様のご遺徳を偲んで、お大師様の「大」を山に刻して点火。帝、百官を始め都人が合掌して伏拝するうちに、次第に火勢が細まり、横の月待ち山から大きな満月(旧暦8月16日)が現れ、あたかも「お大師様」の御霊がそれに乗り憑って中空に昇天なさる・・・それはまさに、平安の大宮人達の壮大なロマンだったのであります。

古来より「紅葉寺」として世人に親しまれてまいりました赤山禅院では11月中、紅葉まつりの出店や露店が賑わいを添えております。

尚、11月23日に催される「珠数供養」では、古い珠数ご持参の方々ご自身の手による「お珠数のお焚き上げ」をして頂いております。

紅に映える境内は、「寛老池」がひときわ美しく、平安の昔、時の南淵大納言、小野年名卿が、当代の「老七賢」たちを小野山荘(赤山禅院)に招き、池に舟を浮かべて詩歌管弦の宴・尚歯会を催したとある。尚歯会(しょうしえ)は、即ち我が国「敬老会」発祥の由縁なのです。

 

五日・いつか(何日)の・申(猿)の日に

 

一年の中でも滅多にない「申の日」の五日に「赤山さん」に詣でると、吉運に恵まれると言われだし、江戸時代、「赤山さんは掛け寄せ(集金)の神さんや」との噂が立つようになりました。五日講ご縁日に、商売繁盛を願うお詣りが多かった由縁です。

この五日講ご縁日詣でが「五十払い(ごとばらい)」風習の源になり商売繁盛を願って早朝、集金前にお詣りの方々の姿がを見うけます。

 

赤山禅院の催事

毎月行事

五日 泰山府君 五日講 御縁日

十五日 比叡山大阿闍梨御加持日

二十五日 赤山大明神縁日御加持日

二十八日 雲母不動尊縁日御加持日

 

年中行事

正月元日 初詣

正月五日 八千枚大護摩供

二月三日 節分会

五月五日 端午の節句・泰山府君祭

中秋名月 ぜんそく封じ・へちま加持

十一月廿三日 珠数供養

 

十一月中 紅葉まつり

住所 左京区修学院開根坊町18
電話番号 075-701-5181
開門時間 9時〜16時30分
料金 拝観自由
駐車場 あり
アクセス 叡山電車 修学院駅から徒歩20分、市バス「修学院離宮道」から徒歩20分
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